+ 哀幻想で10題

光はすでに墜ちた

どれくらいの時を眠っていたのだろう

最愛の人を 独りにさせた罰

その孤独を口にするのは簡単だけど

弱くて儚い生き物へ

冷たい躯を抱いた

駆け抜けた一瞬は たしかに幸せでしたと思えるように

夢の中の貴方は いつも泣いていた

傷を舐めあって 噛みついた

二人だけの領域